ジュエリーマルシェではアンティークのニードルケースを使ったロングネックレスを紹介しています。
ニードルケースって、どんな歴史があるのでしょうか。
昔は針は高価な必需品で、失くしやすいものでした。失くしやすいのは今でもですが。そこで世界中でニードルケースはつくられていました。
ここでは ヨーロッパのニードルケースに焦点を当ててみます。
大切なものを入れるため、ニードルケースは繊細な手工芸品として制作されてきました。
管状の青銅製針ケースは、ヨーロッパのバイキング時代の遺跡で頻繁に発見されています。
バイキング時代のニードルケース(ウキペディアより)
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イタリアで始まった高度な刺繍技術が他のヨーロッパ諸国に広まり、美しいデザインのニードルケースが作られました。
イギリス17世紀のユーモラスなニードルケース(ウキペディアより)
18世紀には、バロック期の華麗なデザインがニードルケースにも取り入れられました。金糸刺繍やビーズ刺繍などが用いられ、宮廷の女性たちや上流階級の間で非常に人気がありました。この時期のニードルケースは、宝石や貴金属をあしらったものも見られました。
まさに宝石!これは針仕事が楽しくなりそうですね。
ヴィクトリア朝時代の装飾的なデザイン
19世紀、大体18世紀と似て装飾的ですがスッキリしたデザインも目立ちます。
20世紀以降、ヨーロッパのニードルケースはアンティーク愛好家やコレクターの間で高く評価され、収集の対象となりました。美しいデザインや緻密な手仕事、歴史的な価値が、これらのニードルケースを特別なものとして位置づけています。
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