お皿の裏にあるバックスタンプのお話です。
バックスタンプがあると作品にぐっと価値がでるような感じがします。
陶磁器は王や公国に保護されたりしていたことが多く、スタンプには王冠や紋章がデザインされていたりして、なかなか素敵だったりします。
もっと調べてみたくて、フランス東部のロレーヌ地方にのロンウィ社のホームページを覗いみました。え、こんなに!という多数の過去のバックスタンプのコレクション写真とともに説明文がでてきます。
訳文です↓
マークは、陶器の出所を特定するだけでなく、デザインの違いや高級なテーブルセッティングに華やかさをもたらすことができました。このため、新しい技術が急速に進歩しました。また、時代ごとにマークを比較できる利点もあり、これは「Old Longwy」を見つけるための重要な手掛かりとなりました。
初期のマーク作成には、マークを金属板に刻むか、エナメルインクを金属板に塗り、それを陶器に転写する方法が使われていました。これらのマークは、紙に転写され、最終的には陶器にインクが転写されました。時折、石版印刷プロセスも用いられましたが、コストと専門的なスキルが必要でした。1970 年ごろになると、スクリーン印刷法が広まり、彫刻法に取って代わりました。19 世紀末から 20 世紀初頭にかけては、低コストで迅速に印刷できるゴム印刷が一般的でした。
以上。
バックスタンプの写真集のなかに、当店のロンウィ社のお皿と同じバックスタンプ発見!Lavoisier Longwyの文字が入った紋章のデザインです。カーソルを写真の上に移動させると年代が出ます。当店の19世紀末のバックスタンプでした。
こちらが、表です。