公園などで足環をしている鳩を見かけたことがありませんか?レース鳩の番号が記されています。このレース鳩の始まりは伝書鳩でした。
伝書鳩とは、帰巣本能を利用して遠く離れた場所にメッセージを届ける通信手段として使われた鳩のことです。
足環をした鳩。ちゃんと目的地ついたかな?
伝書鳩の歴史は非常に古く、なんと紀元前約5000年のシュメールの粘土板にも使用をうかがわせる記述があるといわれます。
確実な記録では、紀元前約3000年のエジプトで、漁船が漁況を知らせるために利用していたとされます。
ヨーロッパでは、古代ギリシャやローマ帝国でポリス間の通信や軍事用の伝令として広く使われました。特にローマ帝国では、各地に伝書鳩の駅が設置され、高速かつ確実な通信網を構築しました。
中世から近代にかけても、伝書鳩は軍事や政治の重要な通信手段として活躍しました。例えば、ナポレオンは戦況を伝えるために伝書鳩を多用しました。
また、普仏戦争では、パリ市民が包囲された都市から外部と連絡するために伝書鳩を使いました。
👆第一次世界大戦中、ドイツ軍将校が鳩に託した手紙
伝書鳩は通信文だけでなく、小さな荷物も運ぶことができました。その中には写真フィルムや血清や薬品なども含まれていました。
報道機関も伝書鳩を使って写真や記事を送りました。1850年には、かのロイターが創業時に伝書鳩を主な通信手段として使っていました。ネット時代の今では考えられないのんびりした感じがしますが、時速44キロ以上だそうです。ただ、夜は休んじゃうみたいです。
伝書鳩は遠隔地へ輸送された後、足に通信文を入れた小さな筒(現在ではアルミ製が多い)を付けて放たれます。
こんな長い長い歴史を人間とともに歩んだ鳩の足環を入れるヴィンテージのケースをログネックレスとしてジュエリーマルシェではご紹介しています。
このケースに、大切な小さなものを入れることもできますよ♪
大活躍してくれた鳩と人間の物語をジュエリーとして、あなたが紡ぎ続けてください💛。