リュネヴィル窯の歴史

リュネヴィル窯の歴史

 リュネヴィル窯は1711年に当時のロレーヌ公国に(現在のフランス東部、アルザス・ロレーヌ地方)にジャック・シャンブルレットによって創立、その後息子のジャックが公国の宮廷納入業者にまで成長させ、1730年にリュネヴィルの地に創立された、フランス最古の陶器会社です。

 1748年にはマッフル炉という外壁と内壁の間で熱が伝わる窯で焼成する技術を用い、とても繊細な作品を実現させます。その成果はポーランドのスタニスラス・レスチンスキー王(フランス王ルイ15世の義父でもあります)からも認められました。後にルイ15世からフランス国内(当時)の工場設立許可を取り付けます。こうしてリュネヴィル陶器はその名を広く知られるようになっていきます。

 18世紀末ににはセバスチャン ケラーに買収され、その後 K&G (ケラー & ゲラン) の管理下で効率的な生産を目指す技術を取り入れ、発展を続けます。K&G のバックスタンプが商品の裏に登場するのはこの時期です。



 リュネヴィル陶器工場は社会政策においても先駆的な存在でした。1892年、相互扶助や協同組合などの概念が導入されています。19世紀といえばまだまだ経営者が搾取するようなイメージですが、作品に温かさが感じられるのは長い歴史と、そういった経営姿勢からかもしれません。そして芸術性、歴史的なコレクションは、今もなお世界中で称賛を受けています。
 

 ちなみに、フランス語でリュヌ(lune)は月、ヴィル(ville)は町を意味します。よく見ると、バックスタンプのに三日月がデザインされています。

 

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