蚤の市での定番スタンドの一つに古いハガキ屋さんがあります。
食器などに目が行きがちな私ですが、イラストに惹かれて立ち寄ってみました。
そして、たくさんの魅力があることに気が付きました。
古い写真やイラストは手作り感も良いし、ハガキの裏にかかれた文字も美しくてスマホのメッセンジャーが主流の私たちからみるとすでにアートですし、時代の貴重な記録と言えます。
1920年5月9日に書かれたハガキ、パリから出されていて、手紙を受け取って嬉しい、と近況報告のお返し。当時の人のペン書きの筆記体、綺麗です。封筒で送られたのか、切手はなし。
性別不明の子供の大きな目、とても魅力的です。1920年6月6日。宛先も差出人の住所もなく、宛名だけ。消印はあるので絶対郵便局は通ったはず。ただ、消印の町の名前がすべて一緒。どうやって届けたの?消印から調べたらスペイン国境から遠くない西南部のpuiveri audeという人口500人ほどの小さな村。消印は同じ村名。なるほど昔はもっと人口が少なかったとしたら住所なんか書かなくても宛名だけで、ああ、あの人のうちね、と届いてしまったのか。と納得。村の皆が顔見知りだった、のんびりした時代が伺えます。
現在のpuiveri aude村↑
こちらは1916年12月30日。まもなくやってくる新年のごあいさつ。
これにも宛名しかない。。切手も消印もあるんですが。上のパターンと一緒なのかな。だったら切手代使わずに持ってけばいいのに。。と余計なお世話ですが。こうやってわざわざ郵便局を通すのがヨシとされていたのかもしれません。
こうした謎解きも楽しい古いハガキですが、当時の文化や社会の一端が反映されており、手書きのメッセージやポストマークには、その時代の人々の暮らしや思いが凝縮されています。アート的な価値があるこれらのハガキはコレクションの対象でもあるのです。
異なる時代や場所、テーマに関連するハガキを集めることで、自分だけの個性的なコレクションを作ってみるのも楽しいかも。
個性的で素敵なインテリアのアクセントにもなるだけでなく、思いがけず後世にとって貴重な資料となる可能性がもある古いハガキたちです。
*⋆*⁂ぜひ遊びに来てください⁂*⋆⁑
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